象印 ZOJIRUSHI

INTERVIEW
インタビュー
VOL.05

あつあつでも、冷めてもおいしい。ごはんとおにぎりに込める想い。

大阪・阪神梅田本店地下1階にあるお店「象印銀白おにぎり」では、象印の高級炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたごはんをおにぎりやお弁当にして提供しています。長年「炎舞炊き」の開発を担当し、現在は「象印銀白おにぎり」の店舗運営を担う象印の船越哲朗さんに、おにぎりの魅力を聞きました!

象印マホービン株式会社 経営企画部 事業推進グループ
船越哲朗さん

「炎舞炊き」の開発部門に在籍後、現在は象印の飲食事業である「象印銀白おにぎり」、「象印銀白弁当」の店舗運営を任されており、象印のおにぎりを語る上で欠かせない存在。おすすめの具材は鮭と明太子。トレードマークはめがね。

奥が深い、炊飯ジャーのプログラム開発

入社後しばらくしてから、象印の高級炊飯ジャー「炎舞炊き」の開発を担当することになりました。昔から言われているごはんの炊き方として「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな」という言葉がありますが、ポイントは各工程の火力と圧力をかけるタイミング。炊飯ジャーは、「炊飯フロー」と呼ばれるプログラムを設定することにより、ごはんを炊き上げるまでの火力・圧力をかけるタイミングを緻密に制御します。1合、3合、5合と炊く量によっても最適なフローは変わるので、「炎舞炊き」 には121通りの炊き方からご家庭ごとの好みの食感に応える「わが家炊き」という機能があります。さらに、その他メニューとして、白米、無洗米、玄米、雑穀米、炊きこみなども選べるので、実は1台の炊飯ジャーでも500通り近くの炊飯フローが組み込まれています。年間何トンものお米を炊き、開発チームで食味試験をしながら、各フロー調整に日夜格闘していました。とことん、おいしいごはんに向き合った日々でしたね。

心機一転、おいしい「おにぎり」を追求

「炎舞炊き」開発に携わった後、2023年に飲食事業の店舗を運営する部署に異動しました。現在は、「象印銀白おにぎり」と「象印銀白弁当」の商品開発・材料調達、店頭販促物の制作、スタッフの採用や売上管理など、さまざまな業務を担当しています。開発部門では炊飯ジャーの開発だけに集中していたので、一連の業務全てに関わらせてもらえるということに新たなやりがいや楽しさを感じています。
「象印銀白おにぎり」と「象印銀白弁当」のごはんはどちらも「炎舞炊き」で炊いているのですが、お客様が召し上がるときの常温状態でのおいしさを追求しています。オリジナルのブレンド米を使用し、おにぎりで食べるときに一番おいしくなるよう最適な炊飯フローで炊き方を設定し、ごはん一粒一粒の「もっちり感」と、口の中でほどよくほぐれていく「ふっくら感」を両立させました。ごはんにこだわっているのはもちろんですが、握り方そのものや全国から厳選した具材にもとことんこだわっていることもあり、自分たちで食べていても、やっぱり象印のおにぎりは一味違うな~と思っています(笑)。

おにぎりを、世界のソウルフードへ

おにぎり=日本の食べ物というイメージが強いですが、最近は海外の方にも広まりつつある印象ですね。この「ONIGIRI WOW!プロジェクト」では、「象印銀白おにぎり」で売っているおにぎりとは少し違う目線で、大阪・関西万博に向けておにぎりの魅力を発信していきます。これを機に、世界中の方々におにぎりに興味を持っていただけると嬉しいですね。将来的には、世界各国におにぎり文化が根付いていき、各地で現地の方々によって、その国の文化とかけあわせてアレンジされて、おにぎりが国を超えた文化になることを夢見ています。これほど手軽に作れて、食べられて、自由自在にアレンジを広げられる料理ってとても珍しいなと改めて思います。

これまで「象印銀白おにぎり」で培った経験を生かし、大阪・関西万博の当社店舗の運営にも参画していきます。ぜひ世界各国の来場者の方々に食べていただき、ごはんの素晴らしさ、おにぎりの可能性を感じていただきたいですね。大阪・関西万博では、たとえばチーズフォンデュおにぎりなど、おいしさに加えて「WOW!」と楽しさや驚きを感じていただけるようなおにぎりを提供する予定です。変化球のある具材に、ぜひ注目いただきたいですね。何を入れてもおいしい、おにぎりのおいしさは無限ですので。